イナバウアー

フィギュアスケートはアーティスティックなスポーツである。スポーツでありながら芸術性が問われるので採点方法が難しい。今のルールは技術点が細かくて、上位になるには難しい技術を多く盛り込まなくてはならない。しかし、見ている側の心を動かす演技というのは、技術とは関係ないところにあると思う。私は、より美しい演技を見たい。
荒川静香は2004年の世界大会で優勝して以来「女王」とよばれている。しかし、2005年のシーズンはルール改正の影響で不振にあえいだ。彼女はこの一年、修練により技術レベルを高め、新ルールに適合する演技をしてきた。そのため、自らの代名詞ともいえる「イナバウアー」という、技術点はそれほどでもないがとても美しい技、を封印してきた。その結果トリノ代表の枠を手に入れたのである。
そして今、金メダルを取るためにその封印をとく!トリノでは、荒川選手本来の、美しい最高の演技が見れそうである。楽しみだ!!